日本の洋食は長崎から始まった。

時は幕末。

1863年(文久3年)日本人初の西洋料理店シェフとなった草野丈吉の手により、

日本初の西洋料理店『良林亭 ※』が開業しました。草野丈吉は、長崎のオランダ領事館で使用人として働きつつ、西洋料理を学び、コックの下働きとしてオランダ船に乗り込んで修行を積んだとも言われている人物です。『良林亭 ※』は当時珍しかった「西洋料理」を食せるレストランとして大変繁盛し、海外賓客を応接する日本第一の料理店として名声を誇り、当時のアメリカ大統領を接待するほどだったと言います。現在では、残念ながら当時のメニューを食す事は叶いませんが、ビフテキ、カレー、スポンジケーキなどが供されていたようです。(一時期、長崎の有名なシェフが日誌を元に再現したとの情報はありましたが、現在は不明です)



草野丈吉(1840-1886)

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現在、『良林亭 ※』は移築され、長崎のグラバー園に保存されており、そこには「西洋料理発祥の地」の碑が建てられ、建物内では喫茶室が営まれています。また、平成27年7月には、明治日本の産業革命遺産「旧グラバー住宅」として、世界遺産に登録されました。

http://www.glover-garden.jp/oldjiyutei.html


いやあ、洋食って知れば知るほど好きになりますね。



※『良林亭 』は開業後、その年の内に「自遊亭」に店名を変え、更に1865年(慶応元年)に「自由亭」と改称しました。グラバー園には旧自由亭として紹介されております。参照元  http://www.glover-garden.jp/oldjiyutei.html

一般社団法人 日本洋食協会

『日本洋食の未来を創る』 私達は「日本の洋食」を「洋食とは米飯に合わせて食す、日本独自の進化を遂げた西洋料理」と定義しております。つまり、「洋食」は紛れも無く日本食の一部です。しかしながら、海外に於いて洋食は「WesternFood」と混同されており、日本の食文化として認知されておりません。私たちは当協会の活動を通じ「洋食=Yoshoku」となる未来を築いて参ります。

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